意識は理念ばかが変えるー変換のきっかけづくり

  • 2016.06.30 Thursday
  • 09:39

#意識は理念ばかが変えるー変換のきっかけづくり

某先生が破綻で夕張市民の意識が変わったなんて、言っていますがそれは嘘です。

破綻で意識が変わって、夕張が良くなったのだとすると、

日本が破綻すれば意識が変わって、日本が良くなることになります。

そんなわけないでしょ。

ずるくて善良な市民が何にもしなくて、意識なんか変わらないことは瀬棚のはなしにも書いたと思います。

真剣に不良と向き合う理念バカ教師がいてこそ、それに共感し動く、周りの人、なかまがいてこそ、そういうきっかけがあってこそ不良が本来の心優しさを取り戻していくのです。

長野でも、佐久病院の若月先生、国保診療所の医師たち、保健師さんがずるくてかしこい大衆に真剣に向き合ったから、意識が変わって、長生きな地域になるという結果が出たのです。

変革の意識のきっかけをつくり、

よりそい、導くコーチのような働きをすることが大事になってきます。

夕張は破綻で、

変わらざるを得ない状況になったけど、なるべく変わりたくなかったので、

その既得権益を壊そうとする僕らとぶつかったのです。

好戦的なので誤解されますが、ここが一番大事なところだと思います。

いままで既得権益を死守しようと『政治』『行政』『それに連なるマスコミ』が既得権益ーゆうばり村のやり方をおしつけ、邪魔をしたから、

『結果として、火の粉をはらっていた』にすぎません。

官と仲良く、瀬棚町でやったような地域包括ケアシステムを構築し、人々をハッピーにしたかっただけです。

『瀬棚町でやったような地域包括ケアシステムを構築してほしい』と当時の後藤夕張市長に言われ、信じてハンコを押しただけなのです。

『旧夕張市立総合病院(夕張希望の杜)のスタッフの継続雇用を守るためにできるサポートはなんでもするからお願いします』と市長室で言われ、

公設民営の施設管理のちゃんとした契約書もなく、

1億以上の借金をして、医療法人財団夕張希望の杜を始めたのです。

頭のいい行動しない人はハンコを押した僕を『バカだな』と攻めていました。

ちゃんとした契約せずに、市長や行政に裏切られるような契約のハンコを押したバカだと、僕もいまは思います。

 

僕はバカはバカでも、理念ばかです。

コツコツと真面目にやってきた医療介護に携わる夕張の人が路頭に迷うと言われたら、

そのために1億の借金でもしますよ!

僕は北海道が夕張が好きで、変革のきっかけとその後のコーチになった。

一方で、『きっかけ』を作ったけど、

その後の夕張を変えていったのは夕張を大事に思う多くの人々です。

実際に僕が去ったあとの夕張希望の杜を支えたのは、八田、池元、さらに多くの夕張市民であるスタッフですからね。

マスメディアでは僕一人で夕張を変えていったという話になりがちですが、それも嘘です。

 

夕張は僕という行動派理念ばかがきっかけとなり、

変革が始まり、

元々、既得権の人も含めて、

多くの人が夕張への『愛着』と『覚悟』を持って、

今も歩みを進めています。

ただ、馬鹿な首長に破綻の原因をつくった既得権益者たちは変わりません。

なので、

足による投票があり、街は廃れ、

異論を申せるコミュニティになりつつあり、

恨みベースから希望ベースの社会への変換を模索していますが、

シルバー民主主義という問題点もあるのだと思います。

その課題をどうやって乗り越えていくのかは非常に楽しみです。

夕張がその問題を乗り越えられなくても、日本の未来の参考にはなると思います。

夕張は離れましたが、ささえる夕張(定期巡回随時対応型訪問介護、居宅など)の運営を通して夕張の生活のサポートは今度も続けていくつもりです。

#マスコミは真実を伝えない

マスコミに関しても、信じられないようなことがありました。

結果として僕が学んだのは『マスコミは真実を伝えないことも多い』ということです。

ここには、マスコミの無知で誤った情報を流す場合もあれば、意図的に情報を操作している場合もあります。

マスコミが地域の既得権たちと意図的に僕を落としいれようとしていたこともありますが、

現在はソーシャルネットがあるので、

正義がある場合には潰されずにすむ時代になりました。

ただ、これは日本中で程度の差はあってもおこっていることではないでしょうか?

 

#組織内の既得権益

夕張では、外の既得権益からの火の粉を組織で一体となって、振りはらっていました。

少しずつ、その組織が順調になった時に今度は中にいる既得権益者たちがその既得権をまもることに全力をかけます。

同じことは佐久総合病院の若月先生にもあったようです。

外では行政やJAなどと対立、院内では事務長、異なる思想集団との対立があり、住民・スタッフの支持を得ることで、組織を成長させていきました。

これは古今東西で普遍な事柄だと思います。

僕が思うのは、

ピラミッド型組織では、トップの人が特定の誰かを信頼すると、ロシアのラスプーチン、日本の道鏡のような一個人のおかしな決定、意見がまかりとおるという問題が出てきます。

ある有名な経営者はそのような問題の人がそばにいたために、後継のお子さんとの間が一時期ぐちゃぐちゃになりました。

フラット型の組織では、トップの人が中途半端な権限移譲をすると、小さいピラミッド型がいくつかできます。

夕張ではまさにこのケースでした。

この頃の僕はフラット組織至上主義だったのかもしれません。結果としては野放しの小さなピラミッドができて大きな混乱を引き起こしました。

もちろん、その収拾では僕自身も大きな責任を負うこととなりました。

その反省を踏まえて、

ささえるでは、古来よりうまくいく仕組みを考え、運営しています。

 

 

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