がんと向き合うには?というに対して
- 2018.05.09 Wednesday
- 20:49
『死ぬことを意識すること』 村上智彦
(がんと向き合うには?というに対して)
【解説―永森】
写真は、骨髄移植後の3日後に初めて座ることができ、
村上が無菌室の窓越しに奥さん(村上千春さん)と初めて電話をしている時のものです。
がんと向きあい、死ぬことを意識した村上が、
『俺は生きている』という強烈な生の意味を感じていた時だと思います。
日本人の2人に1人はがんになる時代です。
がんになるのはありふれたことです。
そして、3人に1人ががんで死にます。
そんななかで、
がんと向き合うこととは死を考える機会とも言えます。
健康な人はなにするか迷って無駄な時間を過ごしてしまいがちです。
がんと向きあって、
死を意識したことによって、
村上は、仲間が沢山いるし、
自分は一人ではないということと、
限られた時間だからこそできることがあると気づきました。
だから、
今という時間を大切な家族、仲間と過ごし、
やることを明確化した村上は、
何も考えない健康な人々よりも幸せなのかもしれないと、
僕は思うのです。