在宅医療カレッジ札幌2017(佐々木淳先生のまとめ)

  • 2017.07.24 Monday
  • 22:44

2017年5月、日本の地域医療に大きな功績を遺した2人の医師が相次いで旅立ちました。
常に臨床の最前線で患者の思いと真摯と向き合い、それぞれの地域で先進的な取り組みをしてきた村上智彦先生・西村元一先生は、人生の半ばで自らがんを罹患し、その後、患者として治療や療養生活を送られることになります。

二人は、自らの病気と向き合いながら、同時にその中で見出した知見を積極的に発信し、医療や地域を変えるための活動を加速させていきます。
北海道には「ささえる医療」という村上先生の理念を引き継ぐ自律的な組織が地域に浸透し、ソーシャルキャピタル・シェアモデルを体現していきます。
金沢では西村先生を中心に熱い人と想いが集まり、マギーズにインスパイアされたがん患者のためのサードプレイス「元ちゃんハウス」が開設されます。
そして二人にエンパワメントされた全国の有志たちが、各地で自分たちの地域に必要なサービスや仕組みを自ら創り出すことに挑戦し始めています。

在宅医療カレッジ札幌2017は、お二人のメッセージを改めて受け止め、未来につないでいくために、二人の一番近くで、それぞれの地域活動、そして療養生活を見つめてきた佐藤伸彦先生・永森克志先生の二人をプレセンターにお迎えしました。
会場には全国から130名もの参加者が駆け付けてくれました。

お二人と親しくされてきた方、二人に憧れいつか直接会いたいと願ってきた方、さまざまでしたが、誰もが二人のスピリッツに魅了され、それを引き継いでいきたいという強い想いを持って集まられていたように思います。
会場には、あたかも西村・村上両先生が出席されているかのような熱気が漂い、いつも以上の一体感が生まれていました。

医師として、そして同時に患者として人生を生き切った二人が私たちに託した最大のメッセージ。
それは「つながる」ということの大切さなのかもしれません。
精神的支柱であった二人がいないという喪失感は限りなく大きいですが、

お二人の想いは確実に引き継がれていること、

そしてその想いの下に多くの仲間たちがつながり、

新しい地域を創るためのアイデアとエネルギーが生まれていくのだ、ということを確信しました。

 

伸彦先生、永森先生のプレゼンテーションは素晴らしく、

参加者の心の中に、お二人の姿が鮮やかに蘇ってきました。
先生方にとって、お二人との思い出を回顧することは、

決して楽なことではなかったと思います。
企画者および参加者を代表して、心より感謝申し上げます。
また、札幌での企画運営に際し、ご協力くださいました関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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